最近、いろいろと思う事があり、ブログ更新に少し間が空いてしまいましたが...
今日は、私が大好きな喜多川 泰さんの最新刊
『ライフトラベラー 人生の旅人』を。
今回で12冊目となる著書。
今までの全ての著書もそれぞれ、異なるテーマ&独特な切り口が魅力的で、どれか一冊を選べと言われても非常に迷ってしまう名作ばかりでしたが。
今回の本は、過去作品と比べて、物凄くページ数も内容も少なくあっという間に読み終えてしまい、ちょっと物足りない感がありました。
さすがの喜多川 泰さんも、ネタが尽きて来たのかと思ったのですが、
さてこの本について書こうと思ったら、手がとまってしまい進みません。
「あれっ?」と思って読み返してみたら、単にストーリーが短いのでは無く、エッセンスだけ残して、極限まで削ぎ落とした結果の139ページだったのです。
その中には、他の方の本なら数倍のページになる程の濃くて深い内容がズッシリと詰まっていました。
とある方が、感想で語っていましたが、この本が伝えんとしている事を説明しようと思うと、本の内容、そのまま全て書き出す事になってしまうと。
確かに、正に同感でして、ここで私が上手く伝えられる自信は無いのですが、なんとか頑張ってみます(笑)。
主人公の知哉。
ある落ち込む出来事を機に、人生を変えてみたいと思った。
そこで友人の夏輝が海外旅行を提案、場面は二人が出発前の準備をしている所へ。
海外旅行どころか【旅】というものに価値を見つけられず、今回が初めての知哉の旅。
彼の荷物は心配のあまり、夏輝が笑い出す程の大荷物に。一方で夏輝の荷物はビックリする程少ない。
夏輝曰く、持って行くものが少ない程、現地で人とコミュニケーションして、買ったり、誰かに頼ったりしなければならない、でもその事で、貴重な体験が出来たり、もしかしたら生涯の友が出来るかもしれないと。
そこで、余分な荷物を減らすだけでなく、必要なものまで、あえてわざと忘れていく事を知哉に提案する。
例えば歯ブラシセット。
そうなれば、現地で知らない街を歩き、なんとか歯ブラシセットを売っている店を見つけ、慣れない現地の言葉で、あるいはジェスチャーでやっとの思いで買う。
何不自由の無いように準備した旅では、快適かもしれないけれど、自分の住んでいる場所では経験できない事を経験する機会も無くしてしまうと。
ここまでは、「ふ〜ん、確かにそういう考え方もあるね」という感じに、こうしたストーリーが進んで行きます。
そして終盤、突然場面が変わって、どうやら場面は世間でいう所のあの世のような場所へ。
二人の魂(?)が地上で生まれ変わる前に最後の会話をしているようです。
二人の名前は「トモ」と「ナツ」..............(知哉・夏輝)
この世で『人生』と呼ばれるものは、あの世では『旅』と呼ばれ、その旅を充実したものにするには、苦労や苦難が多い方が良いとされている。
その分、強く優しくなれるからと。
そして「ナツ」は、なんと聴力をここへ置き捨てて、地上へ旅に出ると言う。
つまり、生まれた時から耳が聞こえない人生を選ぶと...
でも、この世で出会うはずの「トモ」が持って行く「自分が体験した事の無い痛みをわかってあげられる才」が助けてくれるから大丈夫だと。
確かに、体に不自由がある人は、誰かの助けを借りなくてはならない場面に多く出くわす事でしょう。
しかし、その事によって健常者では体験出来ない人とのつながりという貴重な体験・財産が得られると。
たとえ五体満足に生まれて来たとしても、多くの人が、きっと多くの不満を抱えている事でしょう。
「もっと容姿が良かったら」
「運動神経がもっと良かったら」
「お金持ちのうちに生まれていたら」
「別の場所(国)、時代に生まれてきていたら」
などなど。
転生輪廻ががあるのかどうか、それはこの世の誰にも証明出来ない事です。
私も多分あるのかな?とは思いますが自信はありません。
でも、信じる、信じないにかかわらず、こうした考え方で改めて自分自身、自分をとりまく環境・境遇を見渡してみると、又新たな気付きがあるかもしれません。
自分が不便、不満に思っている事は、実は生まれる前に人生という旅を充実させる為に、それをあの世に置いて来たからだと。
皆がうらやむ大富豪の家に生まれた人は、もしかしたら愛に全く恵まれず、その愛をあの世に置いて生まれてくる事で、愛というものを学び、人生という旅を充実させようと考えたのかもしれません。
小説の中で、ナツは、今回生まれ変われるまで(地上の時間では)41610年も待ったのに、今度の地上の旅では45年しか滞在出来ないと語ります。
これも、証明出来ない話ではありますが、とある方の話だと、人間が生まれ変わるまでには数百年もあの世で過ごし、待たなければならないと。
もし、それが本当なら、今までがどんな人生だったとしても、せっかくの今世、残された時間をおろそかには生きられないですよね。
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昨日亡くなった、千日回峰行を2度成し遂げた酒井 雄哉さん。
その千日回峰行中の9日間の不眠不臥の「堂入り」最中に体に死斑が出て、生きながらにして死臭が漂ってきたそうです。
「(命とは)なんと尊いものをいただいているかと思うよ。だから、簡単に命を殺すようなことを決してしてはいけないんだよな」と語られています。
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せっかくの命、大切に生きて行きましょう!!
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